聴く人でありたいと思います。

SNSによって人類総発信者になった今、
聴くことの大切さは軽んじられているように思います。

いつでもどこでも繋がれる時代になったために、
常に大量の情報に晒され、
そしてそれらに瞬時に反応することが求められる時代において、
結論のない、成果の約束されない話を、
ただ黙って、相手の話にじっくりと耳を傾けるということができないほど、
私たちは忙しくなっているように思います。

しかしほんとうの意味であなたの話を聴くということは——、
ただ頭を空っぽにして、
無防備に心を開いて、
言葉にならなかった言葉に耳を澄ませていくということです。
それは私に受け入れられているようでいて、
実のところ、
あなたがあなた自身をくまなく受け入れていくというプロセスなのかもしれません。

聴く人でありたいと思います。
あなたという存在を、ともに祝福する人でありたいと思います。